筆遊び楽しいね/全宮古書道展
割り箸などで書に挑戦
19日から市中央公民館大ホールで開催されている第35回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)の中で20日、筆遊び教室が開かれた。参加者たちは半紙に書いた模様や文字を浮かび上がらせる「ワンパウ」という書法や筆の代わりに割り箸や爪ようじなどで文字を書くなど、通常の書道とはひと味違う書の楽しみ方を体験した。
「ワンパウ」とは透明か薄い色の専用液体で半紙に模様や文字を書き、乾かした後に半紙の裏から墨汁を塗ると、書いた模様や文字が白抜きのように浮き上がって見えるもの。参加者たちは書心会の会員からアドバイスを受けながら、思い思いに書いた模様などが浮かび上がって見える作品を完成させていった。
体験した奥濱琉麻さん(佐良浜小1年)は「かわいくできて楽しかった。こんなに浮かび上がって見えるものができるとは思わなかった」。仲宗根沙也さん(宮高2年)は「最終的にどういう風に見えるようになるのか考えながら書くのが楽しかった」とそれぞれ感想を語った。
そのほか、割り箸や爪ようじ、歯ブラシなどを筆代わりにして書を書いたり、色紙を折り曲げて文字を作るなど普通の書道では描くことのできない書の体験も行われた。
書心会の宮城公子副会長は「筆遊びをすることで、書道を習っている人も習っていない人も、書道にはいろいろな楽しみ方があることを知ってもらえるとうれしい」と語った。