「学ぶって楽しい!」/琉大塾
“学習キャンプ”始まる/琉大生が中学生を指導
宮古島の中学生と琉球大学の学生が同じ時間を過ごす「琉大塾」が24日、県立宮古青少年の家で始まった。中学生が学問に励む“学習キャンプ”のスケジュールは初日からびっしり。学習指導の時間では、琉大生が中学生の宿題に付き合い、自身の体験を交えながら学ぶことの楽しさを伝えた。
琉大塾は、6回目の開催になる。日ごろ大学生に接する機会が少ない宮古島の中学生が参加し、2泊3日の期間を琉大生と共に過ごす。今回は中学生25人と琉大生12人が参加しており、期間中は野外炊飯やレクリエーションも楽しむ。
初日は、話し合うきっかけをつくる「アイスブレイク交流」から始まった。しりとりを絡める楽しい自己紹介で打ち解け合った。
昼食をはさんで学習指導が行われた。宿題に取り組む中学生を琉大生がサポート。問題を解くきっかけを与え、深く思考し、自ら解く喜びを体験させていた。
琉大生の小禄航平さんは宮古島市の出身で、4年前の第1回琉大塾を受講している。今回は恩返しの意味を込めて参加した。
小禄さんは「第1回琉大塾最終日の発表会で『琉大に行く』って言ったのでその通り進んで今がある。夢はかなうということを伝えたい」と話し、古里の中学生の進路決定を全力でサポートする決意だ。
浦添市出身の伊波卓浩さんは教職を目指しているという。「ぼくの教え方が分かりやすいかどうか…ほんとに難しいですね」と苦笑いを浮かべたが、指導を受けた城辺中学校3年の川満晴日(はるか)さんは「分かりやすくて楽しい。とても勉強になる」と笑顔で話していた。
きょう25日も学習指導が行われるほか、大学生活の紹介やミニ講座、将来を考える集会も行われる。