プロの指導で資格取得/建災防県支部特別教育
高校生の進路選択に一助
建設業労働災害防止協会県支部(建災防県支部)による高校生を対象とした特別教育が23、24日の日程で行われ、30人近い高校生が3㌧未満パワーショベルの運転資格取得に臨んだ。
23日の学科講義に続いて24日は市内の先嶋建設資材置場で熟練者による実技指導が行われた。
受講したのは宮古工業高校の3年生で、全員が実際の建設現場さながらにヘルメット着用でパワーショベルに乗り込み「右良し、左良し、後ろ良し」と確認を取りつつ、運転の始動から操作の技術を学んだ。
生徒たちは全員が、やや緊張した面持ちながらも、握るハンドルから伝わるショベルのパワーに感じ入った様子で、プロの指導に耳を傾けつつ終始真剣な表情で操作に臨んでいた。
受講生の砂川勇介さんは「操作は難しい点もあったが、プロを感じさせる指導で逆に面白いと感じた。進路決定を控えている中で、良い経験になった」と感想を語っていた。
指導に当たった建災防県支部の宮里要さんは「このような資格取得の受講には、通常1万3000円余の個人負担を要するが、費用を建設業協会宮古支部、そして場所提供を先嶋建設など地元の理解協力により無料化が実現できた。資格は取って損は無いし、建設業界の後継育成の一助になればと思う」と特別教育の意義を語った。