「まずは中学校から統合」/城辺地区
市教委と24部落会長/意見交換し共通認識図る
市教育委員会(宮國博教育長)と「城辺地区24部落会長・自治会長」は29日、市役所城辺庁舎で同地区の学校規模適性化について意見交換会を行った。市教委は、城辺地区の4中学校(福嶺、城辺、西城、砂川)を2021(平成33)年度までに1校に統合し、4小学校(同)の統合時期については、児童数の推移や統合した中学校の結果を見守り、速やかに決定するとした市の基本方針を改めて示し協力を呼び掛けた。
同地区の統合計画については、7月19日に「策定委員会」が発足。20年4月開校に向けた協議がスタートした。
しかし、一部の委員から「規模適性化の議論が出てきた当時に比べ、現在は状況が変化している」などと指摘。小学校の統合についても中学校と同時に協議していくべきだと主張した。
一方で、別の委員からは「まずは中学校について協議し、その後、小学校ということが良い」と市の基本方針通りに進めていくことを強調するなど、委員の間で意見がぶつかった。
この日の意見交換会は、策定委員会の議論を受けて開いたもので、宮國教育長は「委員(各地域代表、学校関係者、保護者ら計23人)だけが統合計画に認識を持つのではなく、24部落の会長や自治会長が共通認識を共有することが大切」と開催の意義を述べた。
出席者からは「小学校も同時に話を進めるとこじれる」「小学校もいずれ、状況の変化で統合ということもあるだろうが、今はそっとしておいてほしい」「小学校統合の議題は拙速だと思う」など「まずは中学校を1校に統合する」という市の基本方針に賛同する声が多かった。
意見交換会には24部落会長・自治会長のうち15人が参加した。