市長選 真栄城氏が出馬へ
市議会議場で表明/「懸案事項を市民に問う」
保守系市議で前議長の真栄城徳彦氏(66)は28日、来年1月22日投開票の宮古島市長選挙に立候補する考えを明らかにした。真栄城氏は「総合庁舎建設、自衛隊問題、ごみ問題など懸案事項はいろいろあるが、それを踏まえて、市長選挙に向け広く、市民の皆さんに問いたいと決心しているところ」と述べた。「行政の原点は、教育と福祉だと思っている。こういったものを中心にいかに行政、住民サービスができるような自治体にしていくか、またしていかなければならないのか、そのことをみんなで一緒に考えたい」と語った。同日行われた市議会(棚原芳樹議長)9月定例会一般質問に登壇し「私見」の中で述べた。
一部の保守系議員には出馬の意向を伝えていたが、公の場で市民に向けての表明は初めて。
真栄城氏は一般質問終了後、記者団の質問に「前々から決めていた。出馬は揺るぎない」と決意を示した。
その上で「一人で選挙はできない。後援会長の決定や支持してくれる方、議員の皆さんと相談してやりたい」と話し、12月定例会前に議員を辞職し、市長選に臨む考えを示した。
出馬の理由の「一番の契機」として6月の県議選の保守分裂や、7月の参院選での保革の票差が僅差だったことを指摘。「宮古の保守の一人として相当危機感を持った。保守の新しい流れをつくりたい」と話した。
市長選には、保守系で現職の下地敏彦氏が、20日の市議会一般質問の答弁で、3選に向け出馬を表明している。
記者団が「このままだと分裂の可能性があるが」との質問に対し真栄城氏は「私は最後まで一本化は諦めていない。保守が大同団結して一本化に持っていければ。それは(下地)市長なのか、私なのか、今の時点では分からないが、必ずや真栄城徳彦で一本化できるという信念の下でやっていきたい」と語った。
「意地で出るような選挙ではない」「分裂という言葉は私にはなじまない」とも述べ、候補者の一本化に向けた協議の必要性を強調。「一本化を最終目標としており、一本化に向けては私も努力を惜しまない。皆さんの理解を得るまで一生懸命頑張りたい」と話した。
真栄城 徳彦(まえしろ・のりひこ) 1949(昭和24)年生まれ。66歳。宮古島市平良字西里出身。早稲田大中退。旧平良市議1期、宮古島市議3期目。2013年11月から2年間、市議会議長を務めた。