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社会・全般
2016年11月2日(水)9:06

120点の力作ずらり/福祉普及月間

「市精神障害者作品展」開幕/自立と社会参加を支援


下地市長(左から3人目)ら関係者がテープカットし開幕した=1日、市役所平良庁舎

下地市長(左から3人目)ら関係者がテープカットし開幕した=1日、市役所平良庁舎

 毎年11月は県が定めた「精神保健福祉普及月間」ー。市主催の「宮古島市精神障害者文化作品展」が1日、市役所平良庁舎1階ロビーで開幕した。会場には、自立と社会参加への意欲で取り組んだ絵画・写真・書道・手芸・工芸部門の計120点の力作がずらり。来場した市民らは、趣味や技術を生かした作品群を感動した様子で鑑賞していた。きょう2日と4日午前中に催され、3日は国民の祝日「文化の日」で休み。

 今年度のスローガンは「開けていけ 心のとびら 歩んでいこう 未来に向かって」。作品展は、作品を一堂に会し、展示することで当事者の活動意欲を高め、切磋琢磨した、社会生活の糧となり、併せて地域社会での障がい者に対する理解を促し、地域資源を活用した、障がい者と健常者が共存できる地域整備の実現を図るのが狙い。

 オープニングセレモニーで、主催者を代表して下地敏彦市長があいさつ。「一人一人の丹精を込めた作品ですので、ゆっくりご覧いただきたい」と述べ、市民への来場を呼び掛けた。

 宮古保健所の上原真理子所長(代読)は「一つ一つの作品から努力した作品であることが伝わり、本人はもちろんのこと支援者の皆さんの喜びもひとしおと思う」と激励した。

 宮古病院の上原哲夫院長は「何事も挑戦することで良い結果が得られる。これからも体調に気を配りながら、多くのことに挑戦し成功されることを願っている」と励ました。

 下地市長ら関係者がテープカットし、開幕した。来場者らは鑑賞後、一番良かった思われる作品番号を審査用紙に記入。会場の一角に設置されている投票箱に投函した。後日の審査により優秀作品を表彰する。

 市内の就労移行支援事業所で通所型サービスを利用している仲間秀泰さん(36)は「来年は、自分の作品の展示もお願いしたい。工芸部門を見据えている」と意欲を見せる。


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