04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
教育・文化 社会・全般
2010年8月27日(金)13:20

マムヤ伝説を小説化/宮古の行事や遊び盛り込み

初めて書いた小説「マムヤの涙」が11月に発売されることを報告する古堅宗揮さん
初めて書いた小説「マムヤの涙」が11月に発売されることを報告する古堅宗揮さん

 宮古島市平良出身の民謡歌手、古堅宗揮(そうくん)さん(66)=沖縄市在=が書いた初めての小説「マムヤの涙」が11月に文芸社(東京)から全国発売される。東平安名崎に伝わる悲恋の美女マムヤの伝説を基に、神々が住む天上界と人間が生きる下界を舞台にした恋愛物。宮古島の風土や方言、行事、遊びなどもふんだんに散りばめて笑いと涙の感動作に仕上げた。

 
 

 構想したのは約10年前。2008年に小説と同名のCD発売に携わり、映画化の構想がますます膨らんだ。せりふとト書きだけで構成した脚本を書いたが、それを小説に書き直して出版社に持ち込んだところ評価され、発刊されることが決まったという。
  
 物語は、マムヤを天女として描いた。天上界のマムヤは宮古島の青年に一目ぼれし、会うために人間界に降りていく。オジーやオバーたちなど島人の情熱を感じながら恋人との楽しい日々。しかし、やがて悲しい別れがやって来る…。
 サニツ(浜下り)や旧盆、十五夜、ハーリーなどの年中行事やクイチャー、ギッチョー遊びなどを盛り込みながら、島に生きる人たちの大らかさを紹介。台風襲来など自然と向き合う姿も生き生きと描写した。
 
 「宮古島の活性化のために私にできることは何かと考えた。生まれ育った宮古島に感謝を込めて書いた」と古堅さん。小説は単行本で約300㌻の大作になる予定だが「思い入れが強かったので、書くのは苦にならなかった。小説で宮古島の史跡巡りを楽しむこともできる」と笑顔を見せた。
 
 父は、宮古民謡保存研究会初代会長の古堅宗雄さん(1903-1985)。幼いころから、父が三線なしのアカペラで歌う「平安名(ぴゃうな)のマムヤ」を聞いて育ったことも「小説を書くきっかけになった」
 
 現在は、宮古民謡古堅流家元二代目として沖縄市に音楽事務所を開設し、民謡のみならずさまざまなジャンルの音楽を指導している。日本作詩・作曲家協会会員。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!