軍備費を震災復興に/みやこ九条の会
平和と憲法を語るつどい
憲法記念日の3日、みやこ九条の会主催による「平和と憲法を語るつどい」がカママ嶺公園の「憲法九条の碑」前で開かれた。参加者たちは平和憲法堅持の必要性を再確認したほか、政府に対し軍備増強や米軍基地増強などを取りやめ、東日本大震災被災者の救援と災害復旧に努めるよう求めるアピール文を発表した。
同会代表世話人を務める仲宗根將二氏はあいさつの中で、民主主義、基本的人権の尊重、平和主義を3原則とする日本国憲法について「次世代に引き継がなければいけない」との思いを示した上で「日常の出来事を平和憲法に照らしてどうなのか考えることが必要」と語った。
参加者による意見交換では、複数の人が東日本大震災被災地で救援活動を行う自衛隊や米軍にスポットを当て、その必要性を論じる意見があることに疑問や危機感を表明。「トモダチ作戦」と称し救援活動を展開した米軍に対しては「米軍が本当に『トモダチ』なのであれば、今は思いやり予算はいらないと言うべき」、「災害救助に協力してくれるから、米軍が普天間にいることは良いことと言おうとしているように感じる」などの声が上がった。
同会アピールでは「東日本大震災という未曾有の災害を受けたわが国は、今こそ国の総力を挙げて救援と復旧に当たらなくてはならない状況にある。政府は軍備増強や米軍基地増設などを直ちに取りやめ、被災者の救援と災害復旧に努めるべき」と政府へ要請するとともに「平和と憲法を守る立場から、宮古・八重山への陸上自衛隊配備と下地島空港の軍事利用に反対する運動を幅広く展開する」との決意を発表した。