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行雲流水
2011年12月9日(金)22:50

沖縄平和学会(行雲流水)

 1980年、「平和をつくる沖縄百人委員会」(代表委員・玉野井芳郎沖国大教授)が「英知と良識に基づいて戦争および戦争につながる一切の企てに反対し主体的に平和の世界をつくり出す」ことを目的として発足した


▼百人委員会は文化人・大学人・婦人らを網羅している。①沖縄の戦場体験と被占領体験に根ざして平和・反戦を主張する。②平和憲法の改憲と有事立法に反対する。③日本軍国化を懸念し、それにかかわる諸問題に対処する。④平和をつくる学問・文化を探究する。ことを綱領に掲げている

▼先日、「日本平和学会沖縄地区研究会」(沖縄平和学会)が発足。代表に仲地博沖大副学長を選任。「県内で平和について研究する学者や教育者、市民団体らが横のつながりを強化し、平和教育・学習の再構築を図る」ことを目的とする。百人委員会の綱領第4項と同じ趣旨だ

▼日本平和学会は「長期的な平和の条件を確立するために役立つ真に科学的、客観的な論争と平和に関する研究を促進、発展させること」を目的に、73年発足。2年に1回の平和賞と平和研究奨励賞を設けている

▼平和の尊さを肌身で感じている県民の平和を希求する「沖縄の心」を世界に発信し、恒久平和の創造に貢献したいとの念願で、01年「沖縄平和賞」を設立

▼来年は復帰40年。政権は変わり、国民に期待されたがいま沖縄に対する構造的差別が露呈。防衛相の責任が問われている。こういうときこそ沖縄平和学会が太い幹に成長することが期待される。

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