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産業・経済
2011年12月11日(日)9:00

「子のため考え行動を」/宮古島気象台主催

地球温暖化テーマに講演会


講話に聞き入る参加者たち=10日、県宮古合同庁舎講堂

講話に聞き入る参加者たち=10日、県宮古合同庁舎講堂

 2011年度気候講演会(主催・宮古島地方気象台)が10日、県宮古合同庁舎講堂で開かれた。沖縄気象台の浅見幸宏地球温暖化情報官が地球温暖化の現実と将来について、宮古島市上下水道部の梶原健次課長補佐は温暖化がサンゴ礁に与える影響などについて講話。浅見氏は子どもたちの将来のために、できることを考え、行動するよう訴えた。


 同講演会は05年度から毎年、行われていて、今年は「将来に向けて地球温暖化を考える~子供達のために考えてみよう! 地球と宮古島の未来」をテーマに開催された。講演を前に主催者を代表して宮古島地方気象台の小林俊彦台長が「地球の温暖化が急激に進んでいる。未来を担う子どもたちのために今、何をすべきなのか考えて行動しなければならない」と述べ、今回の講演を考えるきっかけとするよう呼び掛けた。

 浅井氏は、大気中の二酸化炭素は年々、増え続けていて、世界の気温は過去100年で0・74度上昇している現状を説明。温暖化の進行に伴う問題点として、農作物への悪影響や飲料水不足、海面上昇による土地の水没、気温上昇による森林火災などを挙げた。現状の生活を続けていると将来、子どもたちに代償を負わせることになると警告する浅井は「一人一人、個人個人が微々たることでも、自分にできることをするという気持ちで常に行動することが必要」と呼び掛けた。

 梶原氏は、サンゴの成長適温は25~28度、生育範囲は18~30度で、海水温30度の状態が2週間以上続くとサンゴの白化現象が起き、その状態が続けば死滅してしまう熱に弱い生き物であることを紹介。生活排水や化学肥料などで窒素汚染された地下水が海へ流れ出ることもサンゴ生育に悪影響を及ぼすことを指摘し、サンゴ保全のためには「温暖化防止と地下水保全への工夫と、サンゴ礁を含めた島の自然や文化、歴史への理解を深めることが必要」との考えを示した。

 参加者たちは両氏の話を熱心に聞き入っていた。


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