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2012年1月18日(水) 22:45

情報操作(行雲流水)

 情報化社会よろしくテレビの健康食材情報はただちに視聴者(消費者)を購買行動へと駆りたてている。かつてNHK番組「ためしてガッテン」でウコンの効能が取りあげられたとき沖縄県内の取り扱い店には放送終了と同時に全国から注文が殺到



▼店頭品はもとより在庫の加工製品までもすべて完売したと店主や生産者はうれしい悲鳴をあげていた。しかし、である。ウコンの効能にすがりつきたいほど健康を損ねている人が多かったということではなさそうだ


▼周囲で何が起こっているのか知ろうとする知らないと気がすまない日本人の付和雷同的(傍線語は筆者加筆)旺盛な好奇心《グレゴリー・クラーク著「日本人ユニークさの源泉」》。この旺盛な好奇心が提供される情報に便乗し購買行動へと直結したと識者は解説する


▼実験映像や各種統計資料等を巧みに提示し要領よくまとめた図表で消費者の視聴覚をまひさせるコマーシャルなど映像メディアの威力は周知のとおりである


▼とはいえ映像の背後には言語の世界がある。言語と実在(映像)の関係を冷徹に検証しないと事実はねじ曲げられ「鷺(白)を烏(黒)と言いくるめる」送り手のウソは見抜けない


▼大量破壊兵器ありの欠陥情報を根拠にイラク開戦に突っ走った米ブッシュ前政権。郵政民営化法の成否が国家の根幹を全て左右するかのごとく強弁した小泉元首相。情報操作である。そのときわが国の大手メディアはどう対応したか。後の祭りではすまされまい。