04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
教育・文化
2012年3月17日(土)9:00

下地ミツさんが大賞/伝統的工芸品作り手部門

宮古上布織り80年現役


賞状を手にする下地ミツさんと次男の達雄さん=16日、宮古伝統工芸品研究センター

賞状を手にする下地ミツさんと次男の達雄さん=16日、宮古伝統工芸品研究センター

 12歳の時から80年以上も現役で宮古上布の製作に携わっている下地ミツさん(97)が、伝統的工芸品産業大賞(作り手部門功労賞)を受賞した。優れた技量と伝統的工芸品の振興に尽くした功績が認められた。宮古織物事業協同組合の長濱政治理事長が16日、賞状と副賞の目録を伝達した。


 伝達式は、宮古伝統工芸品研究センターで行われ、若い織り子たちも下地さんを祝福した。

 ミツさんの次男で、宮古上布伝統工芸士の下地達雄さんによると、母は女手一つで兄弟5人を育てた。父は若くして他界。ミツさんは、昼は行商で街を歩き、夜は寝る間も惜しんで、上布を織ったという。現在は、苧麻糸を績む日々。熟練の技が息づく、かなり細い糸という。

 達雄さんは「80年間積み上げた技術は、私も50年間携わっているがまねできない。素晴らしい母で、織物の師」とたたえた。「頑張れば認められることを母は示した。母をはじめ先輩から受け継いだ宮古上布を守っていくために、頑張ってほしい」と織り子たちを励ました。

 長濱理事長は「97歳という年齢にびっくりした。しかし、現役の下地さんは、まだまだ元気。今後とも宮古上布に関わっていただいて、私たち後輩を指導してください」と祝福した。

 ミツさんは「受賞は、感無量」と笑顔。織り子に「宮古上布を発展させるよう頑張ってください」とエールを送った。

 同大賞は伝統的工芸品産業振興協会が設けている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!