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2012年4月2日(月) 22:58

「JICA」(行雲流水)

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かねばならない」。ユネスコ憲章前文の言葉である。また、このユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の目的は次のように述べられている。「教育、科学および文化上の関係を通じて国際平和と人類共通の福祉を促進する」



▼JICA(国際協力機構)の理念もこのユネスコの理念と共通する。JICAがすすめる事業の一つ、「シニア海外ボランティア」は日本と開発途上国の人々を結ぶかけ橋として、互いの知識や経験を生かした協力をすすめ、平和で豊かな世界の実現を目指している


▼ボランティアの選考では、専門の知識や経験のほかに、語学力と心身の健康が重視される。この選考で当地の久貝勝盛さんが選ばれ、先日、派遣先のラオスに向かった


▼なお、派遣前の2カ月間、海外協力活動に必要な研修を福島県の二本松訓練所で受けている。ラオスの公用語であるラオス語の特訓が大変だったと本人は語っていた


▼任地では、ラオス国立大学教育学部自然科学生物専攻科に配属され、将来中高校の教師を目指す学生の教育に当たる。また、渡りをするサシバとは異なる種類の、留鳥であるサシバの研究をする。文化交流では、サンシンを演奏、得意の「伊良部トーガニ」を歌い、学生たちを魅了するのだろうか


▼この度の快挙は国際貢献の重要さを考えさせ、青少年には、国際貢献をするにも、高い志と優れた能力が必要であることを認識させ、向上心を刺激するに違いない。