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2012年4月23日(月) 23:29

「八重山の近況」(行雲流水)

 最近八重山で発行された新聞に目を通してみた。大方は報道され、知られていることでも、その後の経過や住民の反応などを、地域の新聞はより詳細に取り上げている



▼中学校公民科教科書採択をめぐる問題で竹富町教育委員会は、9日、住民グループの支援を受け、文部科学省が有償とした東京書籍版公民教科書を配布した。教科書の代金は「竹富町の子どもに真理を教える教科書を求める町民の会」がまとめた寄付で支払われたものである


▼支払われた教科書の代金はたいした額ではないが、本来無償であるべき教科書を有償としたことと、義務教育無償の原則との整合性については疑問が残る


▼13日、北朝鮮は自粛を求める国際社会の要求を無視して、ロケットを発射した。それに先だって、新港地区の埋め立て地50㌶は自衛隊に占有され、PAC3が設置され「自衛隊基地」と化した。施設では自衛隊員に実弾を装てんした小銃や拳銃を持たせて警備に当たらせていることを防衛副大臣が明らかにした


▼PAC3を守るためにはやむを得ないという声と、税金の無駄遣いだという声が紹介されている。いったい、誰からPAC3を守るのだろうか。いずれにしても、この騒ぎを政治的に利用して、沖縄の基地負担を強化することは許されない


▼宮古と同じ課題もある。八重山ではキジやクジャクが農作物に被害を与え、生態系への影響も懸念されていて、8日には、市が一斉駆除を行った。当市でも、被害拡大阻止のための一層の対策強化が求められる。