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2012年4月30日(月) 22:41

「ゴールデンウイーク」(行雲流水)

 4月下旬から5月上旬にかけて国民の祝日等が集中して発生する連休で、旅行やレジャーを楽しむ人が多い。結構なことである。しかし、この時期、沖縄だけには特別な日があった



▼4月28日は、1952年、サンフランシスコ平和条約が発効、沖縄がアメリカの施政権下に置かれ、基地被害が続出、沖縄県民の人権が無視され、アメリカの世界戦略に沿って沖縄の米軍基地が拡大強化された。復帰前はこの日を「屈辱の日」として、復帰運動が燃えあがり、「沖縄を返せ」の歌声が全島に響き渡った。復帰後も、この状況が改善されることがない


▼5月1日はメーデー。働く者の祭典である。働く者の誇りを謳いあげ、社会的地位の向上と権利の拡大を求めて団結する日である。しかし、非正規雇用の増大など、働く者にとっては「冬の時代」である


▼5月3日は憲法記念日である。基本的人権の尊重、主権在民、平和主義(戦争の放棄)の原則に照らして、憲法の理念実現を志向する日でありたい。残念ながら、恒久平和実現への努力の欠如、経済の低迷や政治の混迷による閉塞感は覆うべくもない。第25条に保障された生存権さえ危うい


▼5月4日は「みどりの日」。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し豊かな心をはぐくむ」日である


▼5月5日は「こどもの日」。真っ青な空に悠々と泳ぐこいのぼりに子どもたちの健やかな成長を象徴させるのもいいが、人間関係が希薄になる時代には、「雨がちに端午ちかづく父子かな」石田波郷の句が身にしみる。