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2012年5月19日(土)22:46

第16回平良好児賞を受賞/砂川 健次さん(58歳)

戯曲の創作に意欲


砂川 健次さん

砂川 健次さん

 1997年に「まてぃだ児童劇団」を結成して子どもたちに演劇を教え、これまでに10編の戯曲を創作。昨年は戯曲の中から「この空を飛べたら」と「海の行方」の2作品がそれぞれ第7回おきなわ文学賞の「二席」と「佳作」に入選した。そんな長年の創作、演劇活動と昨年の文学賞受賞実績が評価され、第16回平良好児賞を受賞した。


 「過去の平良好児賞は、文学活動に活躍しているりっぱな先輩方が受賞している。名誉ある賞を、こんなに早く自分がいただけるとは思っていなかった。賞に恥じないよう今後とも、創作活動に精進したい」と喜びを語った。

 長年の創作活動は、創作意欲と社会に対する問題意識が支えていると自己分析する。

 ハンセン病問題をテーマにした「この空を飛べたら」は、元ハンセン病患者夫婦の悲惨な半生を描いた作品。選考委員長の松原清吉宮古ペンクラブ会長は「ハンセン病に関する差別や偏見などの人権問題を洞察する一つの参考になる作品」と講評する。

 過去の実績は戯曲創作と演劇活動を主にするが、本来は映画づくりが専門という。ドキュメンタリー映画製作を目指し、大阪芸術大学芸術学部映像計画学科に入学。同大学で、日本を代表する脚本家・依田義賢教授に学んだのが、その後の人生の原点になっている。「今後とも、さらに上のレベルの戯曲創作を目指し頑張りたい。映画は、宮古テレビにいる間に自社独自のテレビ映画製作を構想している」と意欲を見せる。

 砂川 健次(すなかわ・けんじ) 1953年生まれ。平良東仲宗根出身。大阪芸術大学中退。1980年宮古テレビ入社。報道部長などを歴任し、09年から常務取締役。

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