2012年11月29日(木) 9:00

アオドウガネ 捕獲数が減少

「誘殺灯」着実な成果/宮古本島、過去5年で半減


アオドウガネの捕獲実績を確認する土壌害虫防除推進協議会幹事会のメンバー=28日、県宮古合同庁舎

アオドウガネの捕獲実績を確認する土壌害虫防除推進協議会幹事会のメンバー=28日、県宮古合同庁舎

 2012年度さとうきび土壌害虫防除推進協議会幹事会が28日午後、県宮古合同庁舎で開かれた。この中で誘殺灯によるアオドウガネの捕獲数が示され、12年の宮古地区全体の捕獲数は296万2610匹で前年に比べて145万9680匹(33%)減少していることが分かった。誘殺灯捕獲数の減少は、アオドウガネの生育数に直結する。過去5年間に宮古本島は約半数に、伊良部島は10分の1程度まで減少しており、誘殺灯による防除効果が着実に表れている。



 土壌害虫防除確立支援事業で2007年度から導入された誘殺灯は可動式と固定式の2種類で、特殊な光源でアオドウガネを誘引して駆除する器具。12年度は可動式1678基、固定式411基の計2089基を設置して防除を実施した。


 この結果、可動式、固定式を合わせた地区別の捕獲数は▽宮古本島251万1920匹▽伊良部島36万9790匹▽多良間島8万900匹-だった。


 対前年比減少率は、宮古本島が33・6%、伊良部島が38・3%といずれも大幅な減少があった。多良間島は87・8%増加したが、宮古本島や伊良部島に比べてアオドウガネの密度が低い傾向にあるため、県病害虫防除技術センターでは「問題はない」としている。


 捕獲数は過去5年間で毎年減少している。大幅減少の要因について、同センターは「誘殺灯によって産卵直前の雌成虫を大量に捕獲したことでアオドウガネの個体群にかなりのダメージを与えた」などと分析。その上で「アオドウガネは1世代に1年を要するため今年の防除効果は来年のアオドウガネの捕獲数の減少にじかに結び付く。今後の捕獲数の動きに注目していきたい」としている。


 幹事会では13年度の実施計画も協議。可動式誘殺灯をサトウキビ圃場全域を網羅するように設置して一斉防除を目指す。誘殺灯は可動式1673基、固定式411基を設置する。


 このほか幹事会では、ケブカアカチャコガネの防除技術開発に関する研究成果報告もあり、アオドウガネ同様、防除法の確立に向けて認識を共有した。