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【特集】新年号
2013年1月1日(火)8:55

多良間村「もっとも美しい村」

リーディング産業を目指す/観光客6000人台へ


新たな企画で人気高まるピンダまつり

新たな企画で人気高まるピンダまつり

 村の産業と言えば、サトウキビ、畜産、葉タバコが3本柱とされてきたが、それに続く新たな産業として観光産業が注目されつつある。


 琉球王朝時代の香り豊かな八月踊りは、島の老若男女が織りなす伝統行事としてつとに有名で、毎年島外から大勢が詰めかける。

 島の周囲を鮮やかに彩る海は、その清らかな透明感でダイビング客を魅了する。客の多くはリピーターである。

 加えて近年は、自然豊かな島巡りといった感もある一周マラソンが人気を集めつつある。潮風に包まれて走る快感は「癒やしレベルですね」とは島外からの参加者の弁。

 多良間のピンダ(ヤギ)も有名だ。ピンダ祭りと銘打った島特有の企画も好評で、総じて数ある県内離島の中でも傑出した個性ある観光資源を持つ。

 これらを目玉に、村は新たな島興しを目指す。島へのアクセスとして石垣島と多良間島を結ぶ航空便の実現を図っている。実現すれば離島周遊といったプランも現実味を帯びてくる。人の出入りが増えれば、他の産業への作用も期待される。それが村の狙いだ。スケールメリットの逆をついて「島」の個性で勝負する。いずれは島のリーディング産業という可能性も内包しながら、新たな観光振興の年になりそうだ。 

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