04/26
2024
Fri
旧暦:3月18日 友引 庚 
教育・文化
2013年1月12日(土)9:00

イモ生産会社を設立/福嶺中2年

収益は修学旅行費用に


前列右が松川社長、左が下地藍菜さん、後列は右から松原龍人君、吉田賢君、島尻尚弥君

前列右が松川社長、左が下地藍菜さん、後列は右から松原龍人君、吉田賢君、島尻尚弥君

 福嶺中学校2年生(66期)の5人が紫イモの生産販売や加工を手掛ける会社を設立した。社名は「福嶺夢プロ66」。社長は松川朋加さんが務める。栽培面積は15㌃。生産した生イモの一部は宮古島市いも生産販売組合に販売する。


 生イモと加工品を合わせた販売目標は15万円に設定した。収益は修学旅行の費用に充てる。


生徒たち自慢の加工品を試食する教師たち=10日、福嶺中学校体育館

生徒たち自慢の加工品を試食する教師たち=10日、福嶺中学校体育館

 学級を会社化する学習活動はキャリア教育の一環。与那覇周作教諭の指導の下で、運営する。生徒たちが人間力を身に付け、将来立派な職業人に育ってほしいと願いを込め作った。

 同社は「社会貢献」と「困っている人を助ける」を経営理念に設定した。

 松川社長は「販売目標の15万円を達成したい。修学旅行に使って余ったら、社会貢献に役立てる。作ったお菓子は施設のお年寄りたちにも贈呈したい」と意欲を燃やす。

 会社設立は市いも生産販売組合の組合員募集がきっかけとなった。組合に加入し学習活動が動き出した。

 農家から畑を借りて、昨年8月に紫イモを植えた。中国からイモを持ち帰り宮古に広めたとされる砂川親雲上(うるかぺーちん)を祭った史跡巡りや、イモペースト工場での職場体験なども行った。

 同社は栽培技術や経営の基礎習得などを通して、数学や理科、歴史などの教科を総合的に学べる場にもなっているという。

 加工品開発は生徒と家族が二人三脚で行い、「くずいももち」や「イモ天ぷら」「むらさきタルト」「むらさきボール」「芋チョコきのこ」「芋モチ」「揚げ芋餅」「コロコロクッキー」「芋ムーチー」「イモパイ」-など個性豊かな逸品が完成した。

 10日同校で開催された道徳教育研究報告会のおやつに提供し、好評だったという。同校の羽地由美子教諭は「思いつかないような加工品もある。味も最高。売り出したら、ヒットすると思う」と絶賛した。加工品は、イベント会場などで売ることにしている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!