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2013年1月23日(水) 23:04

「在沖米海兵隊の動向」(行雲流水)

 新年を迎えても沖縄県民に苦汁を与えている在沖米軍基地の存在は微動だにしない。加えて昨今県民に対する在沖米海兵隊の動向には明らかな変化がみられ先鋭化していると言っても過言ではなさそうだ▼昨今とは先月の衆議院総選挙からこの方である。言葉を変えると民主党前政権が惨敗し自民党が圧勝して安倍政権が誕生したこの方である。動向の先鋭化は正月三が日に起きた



▼日米合意の騒音防止協定では「地域社会にとり特別に意義ある日は訓練飛行を最小限にするよう配慮する」ことになっている。しかし米海兵隊は配慮どころか正月三が日騒音極め付きのオスプレイの訓練飛行を強行している


▼電車が通過するガード下相当のすさまじい騒音で地域を覆い正月に集う県民の家族だんらんを引き裂いた。宜野湾市によると正月三が日オスプレイや空中給油機など他の米軍機飛行による騒音発生は147回にも及んでいる


▼イタリアでは「米軍は地元の昼寝の習慣を尊重してその時間帯は飛行を止める」(琉球新報)と言うが沖縄に対しては差別そのものである。それでも米国同盟を天命とするわが政府は県民の抗議は受けても米国に抗議はしない


▼しかし今回の衆議院総選挙でこのような政権に組することになる議席の確保に奮闘したのは皮肉にも県民自身だった。それも沖縄全選挙区において完勝させている。政権政策を選択する民意の表明が国政選挙ならば日米両政府がこの結果に対し沖縄県民の真意はわが方にありと受け取っていることは容易に想像できるはず。