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行雲流水
2013年1月30日(水)23:18

「2期目の下地市政」(行雲流水)

 2期目の下地市政がスタートした。無投票当選だっただけに、市民の負託に応える責任は1期目よりも重い。惰性を排して斬新な市政運営にまい進してもらいたい


▼新市政の充実には、職員の「やる気」が必要だ。公務員としての必要条件は、日常業務を迅速・的確に処理するための実務知識に精通していることだとされる。だが、それだけでは十分ではない。新たな政策や事業の企画・立案・調整能力が加わって、はじめて一人前といえる

▼井の中の蛙では夜郎自大になりがちだ。広く外界とも交流し、もまれ、刺激される機会が必要だ。県や先進市との人事交流、派遣研修、各級別・テーマ別内部研修などで自己啓発を促し、人材育成を急ぐ必要がある

▼産業振興も重要な課題の一つだ。少ない予算で大きな効果を生むのがソフト事業だ。たとえば、和菓子技術専門家を招いて個別企業に対して実地指導をする事業などだ。ソフト事業に取り組む〝クセ〟をつける必要がある。先日沖縄労働局と締結した「雇用対策協定」は、その試金石になるハズだ

▼ソフト事業は国・県施策の中に山ほどある。問題は、その施策の内容を勉強せず、活用しようとしないことだ。結果的に、市民や企業が置き去りにされている。宮古島にある産業振興組織の活動水準も、市役所のレベル以上にはなり難い。「頼りになる市役所」に変身してほしい

▼次々に浮かぶ「明るく豊かな宮古島像」の実現は、結局、職員の〝やる気〟に係ってくる。下地市長の長年の行政経験を生かした指導力に期待したい。

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