2013年2月10日(日) 9:00

男女の役割見つめ直して/人権啓発講演会

「あぎじゃび商店」が提言


男女不平等の問題を劇を通して提起した「あぎじゃやび商店」=9日、マティダ市民劇場

男女不平等の問題を劇を通して提起した「あぎじゃやび商店」=9日、マティダ市民劇場

 「男らしく、女らしくってなんだば?」をテーマに、2012年度人権啓発講演会(主催・県、県人権啓発活動ネットワーク協議会)が9日、マティダ市民劇場で開催された。人気のお笑い劇団「あぎじゃび商店」がテーマに即して劇を演じ、男女不平等の社会を指摘。男女平等社会の実現には「男女の役割を決めつけている習慣を直し、男女が互いの気持ちを思いやることが大切」と提言した。演劇に続いて、矢野恵美琉大准教授を司会に、男女の人権を考えた。



 人気劇団の出演とあって、講演会には大勢の子どもたちも訪れた。


 あぎじゃび商店の隣りに住む「島袋さん」は「男は男らしく、女は女らしく生きるべきだ」と考える昔気質の人物。ヤギだが人間の言葉を話す「シルー」は、人間社会を客観的に観察し、社会の常識を見つめ直す役割など演じた。店主は「よし子」さん、長男が「しんいちろう」さん。


 島袋さんは、日頃食事を作り、ピンク色の洋服を好むしんいちろうさんを「食事づくりは、女の仕事。ピンクは女の洋服。恥ずかしくないのか」と罵倒。シルーは「ヤギの世界は、雄か雌かだけが違う。人間の世界は男の役割、女の役割を勝手に決めている。昔ながらの男女の役割は、再考してもいいのでは」と助け船を出した。


 男性が赤い服を、女性が青い服を着けて悪いといわれる理由はないと指摘。「自分らしく生きることが男女平等のキーワードになる」と強調した。


 「あぎじゃび商店」のメンバーと、矢野准教授らが意見を交換するトークセッションでは、女性が家事に充てる時間は1日当たり3時間以上にもなり、これと比べ男性は30分以上と微々たる時間になっていることを指摘した。


 「男は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」と考えることに「賛成」の人は1979年に72・6%だったものが、09年には41・3%に減ったことを紹介。


 女性国会議員の日本の比率(11年)は11%と、世界176カ国中125位と低いことも示し、女性の重要なポジションへの参加が大きく遅れていることを明らかにした。