2013年2月19日(火) 9:00

紫イモ成分で差別化を/カンショ産業化推進協

地元消費拡大も提言


紫イモの産業化に向けて意見を交換した協議会=18日、市上野庁舎

紫イモの産業化に向けて意見を交換した協議会=18日、市上野庁舎

 2012年度の宮古島産カンショ6次産業化プロジェクト推進協議会(洲鎌孝会長)が18日、市上野庁舎で開催された。事務局は宮古島の紫イモが「(骨粗鬆症に有効な)カルシウム分を多く含んでいる」と報告。委員らはイモの産地化には、有用成分の分析をもっと徹底し、他産地との差別化を図ることが必要と提言した。販売戦略では、地元での消費拡大に力を注ぐよう促した。



 事務局は12年度(12年10月~13年9月)は、沖縄本島や本土の企業に商談を持ちかけ、販路開拓で一定の成果を得たことを報告。イモは現在までに37㌧を受け入れており、9月までには目標の120㌧には達すると見込む。販路開拓に関し、委員らは現在の農政課だけの取り組みでは限界があるとし、新たに組織をつくる必要性を指摘した。


 事務局は、加工施設設置計画書も示した。販路開拓が順調に進み、需要増が見込めた場合は、新施設を建設する。1次加工品は現在ペースト、パウダー、あんこを製造しているが、今後は濃縮汁や冷凍ダイス、フレーク、ジュースなどの開発も視野に入れている。


 地元消費拡大では、学校給食や地元住民だけでなく修学旅行生や一般観光客にも広げる取り組みを展望した。委員で料理家の若林昌英さんは紫イモを食材に開発したコンソメスープなどを紹介。同スープは絶品だとし「1年間、伝統工芸村で普及活動に力を注いでみたい」と抱負を述べた。


 上地廣敏市農林水産部長は「イモプロジェクトは、市が徹底的に力を入れ必ず成功させる」と決意を述べた。


 委員の意見をまとめた洲鎌会長は、今後の課題に①1年間の取り組みを評価し次につなぐ②販売戦略は新しい可能性も探る③有用成分の分析をきちっとする-などを挙げた。