2013年4月10日(水) 22:30

宮古の作家たち/小川 京子

2013.4.11 ペン遊ペン楽

 

 去る2月24日から3月24日までの1カ月間、博物館において「宮古の作家たち」の展示会が開催された。宮古島に戻り、3年目の私も仲間入りでき参加させていただいた。これを機会に、改めて宮古島の作家の作品を見ることができた。



 父が画家だったせいもあり、宮古島の文化に大変興味があり、宮古島の文化発展に何らかの関わりを持ちたいと常々考えていた。そんな中の展示会開催であった。素晴らしい作品と絵を描き続けている仲間に会えたことに感動を覚えた。


 父の願いは、自ら描き続けることはもちろん、宮古島に絵の文化を根付かせることに思いを強くしていた。今回の出品者でもある沖縄県博物館・美術館の副館長のズケヤマ昇さんが父がなくなったことがキッカケで宮古島の絵の流れをまとめ始めた。


 その一冊目を読ませていただいて驚いた。沖縄本島のアートシーンの代表である、ニシムイをほうふつさせる。宮古島の凄さと、面白さに、出会ったばかりのまさにそのタイミングでの展示会だったので、その、脈々と続く宮古島にますます興味が湧いた。


 もう一つ気づいたことがある。たった12名の作家からではあるが、宮古人のフットワークの軽さである。数人の経歴の中に、若い頃、外に飛び出したのち、沖縄に戻られた方々が多く目についた。もちろん、経歴の表し方はまちまちなので、全ての経歴を知ることはできないので、自分を含めて、の気づきではあるが、外が本土はもちろんだがそれを飛び越え、世界中に飛び出しているかに見えるところが、面白い。これがよく言われるところの島、海に囲まれた島の特徴なのではないか。はるか昔、大航海時代、外に出れば、世界はどこも同じで、その感覚があるような気がする。


 私は、週末ギャラリーを開いているので、たくさんの方にお会いする機会がある。宮古島出身、宮古在住の方はもちろんであるが、30代の県外移住者で宮古島で頑張っている方々にも多くお会いする。彼らは、世界に飛び出したのち、この宮古島にたどり着き、自分の居場所をここに定め、頑張っている方々に多く出会う。


 宮古島出身はもとより、県外移住者に共通するのは、心に、脈々と流れる、宮古島への愛である。宮古島を愛し、ずっと宮古島を離れずに住み続けている方々に改めて感動を覚え、感謝すると同時に、外を見てきて、改めて、宮古島の素晴らしさに気がついた人々が、混ざり合って、ハレーションを起こしたら、ワクワクする何かが起こらないだろうか? 


 今回の、展示会をキッカケに、宮古島に脈々と続く凄さと、新しく、しっかり、頑張り続ける姿を確認した。“古きを知りて新しきを作る”私の座右の銘である。
(宮古ペンクラブ会員)