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2013年8月13日(火) 9:00

「死んだ男の残したものは」(行雲流水)

 第2次世界大戦終結後も、世界で紛争が絶えることはなく、多くの人々が悲惨な状況を強いられ、人間としての尊厳を踏みにじられている。8月は、歴史に学んで、平和への誓いを新たにする時である



▼平和への行動や論考が行われてきたが、優れた歌にも平和への強いメッセージが込められている。そのひとつに『死んだ男の残したものは』がある。詩人の谷川俊太郎が作詞、世界的な作曲家武満徹の作曲による歌で、ベトナム戦争の頃、「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作られた。森山良子や小室等、鮫島有美子などが歌っている


▼①死んだ男の残したものはひとりの妻とひとりの子ども、他には何も残さなかった、墓石ひとつ残さなかった。②死んだ女の残したものはしおれた花とひとりの子ども、他には何も残さなかった、着物一枚残さなかった。③死んだ子どもの残したものはねじれた脚と乾いた涙、他には何も残さなかった、思い出ひとつ残さなかった


▼④死んだ兵士が残したものはこわれた銃とゆがんだ地球、他には何も残せなかった、平和ひとつ残せなかった


▼⑤死んだ彼らが残したものは生きている私生きているあなた、他には誰も残っていない。⑥死んだ歴史の残したものは輝く今日とまた来るあした、他には何も残っていない


▼悲惨な戦争の実相を告発、生きているわれわれに、平和の創造を託している。フランスの詩人ジャン・タルジューは詠う。死んだ人々は還ってこない以上、生き残った人々は何が判ればいい?-。(空)

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