2013年9月11日(水) 9:00

仲原ダム高水対策工事進む/伊良部地区排水事業

地下水位上昇を未然防止/立坑工事今月20日に完了


仲原地下ダムの水位上昇を未然に防ぎ排水悪化の懸念を解消する目的で行われているトンネル仮設立坑工事=10日、城辺長間地内

仲原地下ダムの水位上昇を未然に防ぎ排水悪化の懸念を解消する目的で行われているトンネル仮設立坑工事=10日、城辺長間地内

 内閣府沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所では2020年度に供用開始予定の国営かんがい排水事業(地下ダム)の伊良部地区排水のための事業を09年度に着手し現在、城辺仲原地区に、その主要水源の一つである地下ダム(仲原地下ダム)を建設中だ。新規に建設する同地下ダムは総事業費523億円をかけて堤長2350㍍のダムを建設しているが、同ダムの地下水位が上がることを未然に防止する目的で、昨年10月に城辺長間で「仲原地下ダム高水対策トンネル仮設立坑工事」を開始した。今月20日に同立坑工事は竣工する。



 伊良部地区に送水する地下ダムは現在、工事が進められている仲原地下ダムと保良地下ダム(堤長2600㍍)の2カ所を主要取水源とするが現在、地下ダム建設と並行して用水路も順次建設を進めている。同水利事業では野原岳近くに建設するファームポンドを経てトゥリバー地区への導水路、伊良部大橋完成後に結節する送水路を経由し伊良部島に建設予定の牧山ファームポンドや副貯水池、吐水槽などへ送水する計画だ。


 仲原地下ダムは12年度末までに、約28億円を投じて堤長582㍍(進ちょく率25%)までを完了し、今年度は29億4000万円を投じ、さらに堤長346㍍を建設する予定だ。


 今月竣工する「高水対策トンネル仮設立坑」は、仲原地下ダムの水位が極端に上昇することを未然に防ぎ、排水悪化の懸念を未然に解消する目的で行われた。城辺字長間地内で行われている工事は、面積8500平方㍍の敷地内に立坑を掘り、集水井を設けている。このほかにも集水井を設け、水位上昇時に横に結節する水路から東海岸側にあふれた水を放出する。


 また、同水利事業では導水路16・1㌔を先行して施工しており、12年度末現在、10・6㌔(進ちょく率66%)を敷設完了している。13年度の施工予定は2・8㌔で、このほか今年度から伊良部送水路7・2㌔に着手し年度内に2・2㌔を施工する予定だ。


 同水利事業所調査設計課の花田潤也課長は「今年は干ばつで伊良部地区の農家が相当苦労したと聞いている。地下ダムで水が確保され、早期にその恩恵が受けられるよう事業を進めていくよう努めたい」と話した。