2013年12月8日(日) 8:55

砂川 泰彦さん(56歳)/とぅんがらの会

わずかなチャンスを希望に


砂川 泰彦さん

砂川 泰彦さん

 平良庁舎1階ロビーで開催された「とぅんがらの会」の習作展で、にこやかに対応する会員の砂川さん。会場は、ほとんどが砂川さんの絵画で埋められていた。似顔絵、植物、静物、動物、遺跡など細かいタッチで丁寧に描かれ、見る人を圧倒していた。「絵を描くことが私のリハビリになっている」と話す砂川さん。7年前パーキンソン症候群を発症、2年前からは印刷関係の仕事にも支障を来すようになり、退職せざるを得なくなった。


 沖縄本島の総合病院で50日間の検査入院、多系統萎縮症と診断される。「信じられなかった。若い頃からスポーツが好きで、中学生のころはサッカー少年だった。大人になってからは日課としてジョギングを欠かさなかった。なんでこんなぼくが。納得がいかなかった」と話し、肉体的精神的負担は大きく、将来を悲観して葛藤の毎日が続いた。そんな時、検査入院で担当したリハビリの先生との会話で、絵を描いてみようと思う。


 幼いころ、兄泰忠さんの影響で絵が好きだったことを思い出し、周りの人たちの似顔絵を描いてプレゼントした。思いの外とても喜んでもらい、いつか個展が開けたらと描きためて来た。8月には通院先の病院内でロビー展を開き、少し自信が付いた。同時に、「自分の考え一つで人生は楽しくなるし、もうネガティブに考えるのはよそうと思った」と語り、その後はそれまで以上に絵に集中していった。


 とぅんがらの会(神経難病患者・家族のつどい)は、宮古福祉保健所内に事務局(特定疾患担当)があり、同じ悩みを持つ患者、家族に対し交流の場を提供し、悩みを分かち合い助け合う仲間意識を共有、お互いの存在が療養の支えになることが大きな目的。偶数月の第4金曜日に患者と家族の集いを開き、医療講演や相談、運動療法の実施などを行っている。


 多系統萎縮症は症状に個人差があり、病気の進行度合いも人それぞれ。砂川さんは「とぅんがらの会」に入会して保健所の担当係員や同じ病と闘う友人らと交流するうち、引きこもりがちだったそれまでの生活を改め、積極的に外に出るようにした。今では、絵画サークルや吹き矢サークルにも参加して前向きに生活を楽しむ。来年は沖縄本島の総合病院でのロビー展も予定されている。「わずかな望みがあればチャンスは訪れる」砂川さんの口癖だ。


 砂川 泰彦(すなかわ・やすひこ)1957年2月10日生まれ。宮古水産高校卒。通信講座で絵画学ぶ。2011年、「とぅんがらの会」入会。今年8月、全国パーキンソン病友の会県支部交流会に参加。今年10月に平良庁舎ロビー展。

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