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【特集】新年号
2014年1月1日(水)8:52

すまエコ みんなで実践/“見える化”で節電

すまエコ事業を推進するキャラクターも登場し子どもたちに大人気だ。(前列左から)「怪人電気ファヤ」、「雷神ミエルカ」、下地敏彦市長、「ムムマッファ」。(後列左から)「がまらす怪人」「んぎゃます戦闘員」

すまエコ事業を推進するキャラクターも登場し子どもたちに大人気だ。(前列左から)「怪人電気ファヤ」、「雷神ミエルカ」、下地敏彦市長、「ムムマッファ」。(後列左から)「がまらす怪人」「んぎゃます戦闘員」

 電気の「見える化」で電力需要を把握し、省エネ活動を推進する「宮古島市全島エネルギーマネジメントシステム(通称・すまエコプロジェクト)実証事業が昨年スタートした。事業に参加しているモニターはタブレット型端末やパソコンを使って、どこで、どれだけの電気を使用しているのかを瞬時に確認し、ゲーム感覚で節電に励む。将来的には全世帯への拡大を目指す計画のエコ事業。「島に、スマートに住まう」(すまエコ)動きが広がりを見せている。


 同事業は、県のスマートエネルギーアイランド基盤構築事業と連動。島が一体となって「いつまでも住み続けられる豊かな島」を構築することが狙いだ。

 国内はもとより、世界でもあまり例のないスマートコミュニティー事業ということもあって内外の注目を集めている。

 プロジェクトでは、モニターが①電力使用量の見える化による省エネ②電力使用削減アクション③プロジェクトサイトやツイッターなどによる情報発信-を実践する。

 具体的には200の一般家庭と25の事業所がモニターとして参加し、家庭や事業所の電力消費量をタブレット型端末を使って把握しながら電力使用量の削減に努める。

 家庭では、エアコンや台所で使う家電、部屋の照明など、家中の電気の使われ方と電気料金が一目瞭然で分かる。このためモニターは、電化製品のスイッチをこまめに切るなどして節電運動に取り組んでいる。

 節電行動や情報発信などによってポイントを獲得できるのがこのシステムの特徴の一つ。ポイント数で参加世帯と競い合えることからゲーム感覚で節電に取り組めるという仕組みだ。

 事業所部門には市役所平良庁舎や宮古病院のほか市内飲食店、スーパーなどが参加しており、事業所ごとに節電意識を高めている。

 農業部門では、地下ダムから農業用水を汲み上げるために動かすポンプの電力を見える化。電気の使用量が少ない夜間に機械を動かすなどして電気を効率的に利用している。

 市エコアイランド推進課の大金修一課長は「モニターの節電意識は高まっている」と強調。「宮古島市は環境モデル都市。今後も地域ぐるみのアクションの実践で地域をどんどん盛り上げていきたい」と話し、島全体、市民一人一人がすまエコアクションに取り組む将来に期待を込める。

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