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行雲流水
2014年4月17日(木)8:55

「入社式訓示」(行雲流水)

 県内主要企業トップの新入社員への訓示を拾ってみた

▼「新世代の感覚で銀行業務の変革に挑戦してほしい。失敗しても評価したい」(金城琉銀頭取)。石橋をたたいて渡る銀行にも改革の波が押し寄せているようだ。大胆で斬新な激励だ

▼「大事なことは、自分で気づく、考える、実行することだ」(上地サンエー社長)。「今後国境を越えたビジネスが展開される。常に相手の文化に敬意を払うことを心がけよ」(東沖縄ツーリスト会長)。いずれも、社運を左右する身近な分かりやすいテーマだ

▼人は宝という意味で「社員は〝人財〟だ」と呼びかけた大嶺沖電社長と上間大同火災社長。〝人材〟だとマテリアル(材料)のイメージがつきまとう。イメージ払拭には有効な表現かも。新人は玉(自分)を磨く気になるであろう

▼「次世代へ向けた創造的進化を目指そう」(金城りゅうせき社長)。抽象的だが、宮古島市民にとってはE3でおなじみだからピンとくる。今後とも、宮古島のエタノール製造を戦略産業に育てるための協力を惜しまないとのメッセージだと思いたい

▼トップの考えが組織の末端まで浸透するのは実際にはむつかしい。多くの中間管理職を経由するからだ。子どもの頃、耳から耳へと伝える伝言ゲームがあった。末端に届くまでには内容がかなり変質していた記憶がある。組織が大きくなればなるほど、変質の落差は大きいハズだ。ほー・れん・そー(報告、連絡、相談)を密にすることで落差は縮小するのでは。新人たちのはつらつとした活躍に期待したい。

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