姉妹都市の「きずな」永遠に/津山市で記念式典
「未来宣言」高らかに/宮古島市・津山市縁組50周年
宮古島市と津山市(岡山県)の姉妹都市締結50周年を祝う記念式典が2日、津山市のベルフォーレ津山で開催された。宮古島市から下地敏彦市長ら26人が式典に出席した。式典では両市の市長と議会議長があいさつし、姉妹都市の縁組みが結ばれた歴史を振り返り、そのきずなが永遠に次代につながれることを祈念した。また、「友好の半世紀」を記録したビデオ上映が行われ、両市が培った様々な交流の様子を紹介した。津山市立南小学校の児童たちが、「きっと、つながっている。もっと、つながっていく」との「津山と宮古島の未来宣言」を高らかに宣言した。
式典は美作大学沖縄県人会の「エイサー演舞」で幕開けした。岡山県選出の国会議員をはじめ約600人が出席し、盛大に両市の姉妹都市締結50周年を祝った。
あいさつした下地市長は「両市は50年の間、文化、スポーツ、教育、経済など、公、民間レベルでの様々な分野の交流があり、両市民一人一人が交流の輪を広げ、バトンをつないで今日を迎えることができた。交流の長い歴史を大切にし、津山市と宮古島市の一層の友好関係を促進する新たな旅立ちの日となることを祈念したい」と述べた。
津山市の宮地昭範市長は、1964年3月16日に津山市議会が、全国に先駆けて「沖縄の本土復帰要望決議」を行い、翌1965年に両市議会(当時は平良市)で姉妹都市縁組みが決議されたことなどの歴史を紹介しながら、「長きにわたる交流の喜びを分かち合えることを大変嬉しく思う。時代は変わっても言葉と言葉を交わして得られるもの、連綿として続いた両市の交流は不変なもので、今後も変わることはない。先人が沖縄の本土復帰という熱い思いで結んだ交流を次代に継承し次の100周年に向けてより一層、きずなが深まることを祈念する」とあいさつした。
津山市立南小学校の児童たちが、両市の永遠の交流ときずなを誓う「未来宣言」を宣言し、地元津山の和太鼓演奏で式典の幕は下ろされた。式典に出席した市観光課の洲鎌秀彦さんは「とても感動的な式典だった。両市の強いきずなは、他の姉妹都市には見られない特別なものだと感じた」と述べ、両市の交流が次代につながれ、さらに継続することを願う気持ちを話した。