宮古島市 1人当たり所得186万円/11年度県民所得
多良間村は180万円/トップは北大東385万
県平均は201万円
【那覇支社】県企画部統計課は6日、2011年度の市町村民所得を公表した。1人当たりの所得は宮古島市が186万4000円(前年度比2・6%減)で41市町村中29位、多良間村が180万5000円(同10・1%減)で同34位だった。県平均は201万8000円(同1・2%減)で、14市町村が県平均を上回った。多良間村の減少率は東村の25・1%に次ぎ2番目。
北大東村が385万9000円で最も高く、8年連続のトップとなり、最も低かったのは今帰仁村の139万3000円だった。
地域別の所得水準(県平均を100)は、那覇が229万9000万円(113・9)で最も高く、次いで八重山の206万5000円(102・3)、最も低いのが宮古の186万3000円(92・3)となった。
市町村民の雇用者報酬や財産所得、企業所得を合計した県民所得の総額は2兆8268億円で前年度比0・6%減だった。
宮古は雇用者報酬が662億円(同0・1%増)、財産所得が67億円(同3・8%減)、企業所得が262億円(同9・4%減)となった。企業所得のうち、民間法人企業130億円(同0・1%増)、公的企業6億(同25%増)、個人企業126億円(同18・5%減)となり、全体では同2・9%減だった。
市町村内純生産(県内純生産)は、建設業などで減少したが製造業やサービス業が増加し、前年度比0・3%増の2兆6299億円だった。宮古島市は1006億円(同3・7%減)で県内7位、多良間村は24億円(同16・8%減)で同38位。那覇市の8490億円が最大で、次いで浦添市2564億円、最少は渡名喜村の13億円となった。
宮古の主要産業別では、製造業が前年度比で19・7%増、サービス業が同0・8%増となったが、農業は同38・5%減、建設業は同11・2%減となり、全体では同4・0%減だった。
第1次産業で農業の比率は大宜味村が19・8%と最も高く、次いで東村の17・7%、多良間村の17・5%と続いた。2次産業の製造業は西原町が23・1%と最高で、次いで多良間村が14・4%だった。