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イベント 産業・経済
2014年8月19日(火)9:00

マグロの解体に歓声

海の恵みを再認識/「パヤオの日まつり」にぎわう
大物キハダマグロ35㌔の解体ショーは訪れた人たちの目を釘付けにした=17日、伊良部漁協

大物キハダマグロ35㌔の解体ショーは訪れた人たちの目を釘付けにした=17日、伊良部漁協

 「第8回パヤオの日(8月8日)まつり」(主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会、共催・伊良部漁協、宮古島漁協、池間漁協)が17日、伊良部漁協の特設会場を中心に行われた。夏休み期間中ということもあり。親子連れや観光客らが多数参加し、マグロの解体ショーやカツオの一本釣り体験など趣向を凝らしたイベントを楽しんだ。また、大物カツオが1匹1000円で販売され、約2㌧のカツオが1時間程度で完売となった。そのほか、式典も行われ、関係者らがパヤオに感謝しながらこれからの豊漁を祈願した。

 祭りは開会宣言後、伊良部漁協の漢那一浩組合長、宮古島漁協の粟國雅博組合長、池間漁協の長嶺厳組合長による大物キハダマグロ(重さ35㌔)を取り上げで開幕。三組合長がてんびん棒で高く持ち上げると、会場から大きな拍手が起こった。

 開会後すぐに、大物カツオの販売が始まると用意された新鮮なカツオが飛ぶように売れた。購入した大きなカツオを重そうに持った60代の女性は「とっても安いね。これから持って帰ってみんなで分けて食べるよ」と笑顔で話した。

 また、会場では、3組合長が持ち上げた大物キハダマグロの解体ショーも行われ、三枚におろされた切り身は刺し身にして会場に訪れた人たちに振る舞われた。

 そのほかにもタマンの稚魚1000匹放流▽新鮮な宮古島産のモズクつかみ取り▽製氷施設内での南極体験(マイナス30~40度)▽漁船でのカツオ一本釣り模擬体験▽海の生き物タッチプールが行われ、親子連れらは楽しい夏休みの思い出を作っていた。

 午後3時からの式典では、主催者を代表して同委員会長の漢那伊良部漁協組合長は「パヤオ漁業も今年で32年を迎える。島に豊かさをもたらしたパヤオ漁業を祝う式典を今年も開催できてうれしく思う。同漁業がこれからも発展するためにも関係機関の協力をお願いしたい」とあいさつした。

 来賓で下地敏彦市長らがあいさつを行い、パヤオ漁業を積極的に展開して豊かな恵みを島にもたらすことに期待を寄せた。

 そのほか式典では、まつり関連行事の「漁師のマグロ釣り大会」表彰式(表彰者は17日付け紙面で紹介済み)と昨年初めて創設されたホンマグロ賞と年間重量賞の表彰式も行われた。
 表彰された方は次の通り。(敬称略)

 【ホンマグロ賞】東風平全佑(第八全丸)、松原博幸(第二十一幸榮丸)、仲宗根正行(海宝丸)
 【年間重量賞】▽小型の部=豊見山恵義(寿方丸、25㌧)、川満哲幸(徳福丸、21㌧)、具志堅貞光(れん丸、20㌧)▽カツオ船の部=久高武明(八幸丸、190㌧)、漢那一浩(喜翁丸、162㌧)、奥原栄一(昇栄丸、151㌧)

 パヤオは、カツオやマグロなどの回遊魚が流木などに集まる習性を利用した浮体。大きく分けて海面上の表層浮き魚礁と海面下の中層浮き魚礁に分類される。

 1982年、当時の伊良部町と伊良部町漁協が日本では初めて宮古近海にパヤオを設置した。


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