ナンコウジャムで新商品を/みやこ学園
慶應大学生が研究成果発表
慶應義塾大学の玉村研究会のゼミ生らが12日、宮古島市で実践的に行った「みやこ福祉会」のPR戦略やパン工房アダナスでの商品開発の研究成果を発表した。同研究会が行うみやこ福祉会での研究活動は今回で4回目となった。発表会には市や県の関係者、市内の福祉施設関係者、ゼミ生の研究に協力した中小企業家同友会らの団体関係者らが集まった。
ゼミ生は5人3グループに分かれて、みやこ福祉会が行う事業展開のため、どのような宣伝戦略を行えば良いかなどをマーケティングするため、聞き取り調査を行うなどした。
また、「パン工房アダナス」で今後、新商品として販売が可能な商品開発をリサーチしながら実践的に行い、その成果を取りまとめて発表した。
このうち、実際の商品開発を研究した「パン工房アダナス商品開発チーム」のメンバーは、宮古島の特産品として生産されているが、その用途に乏しい「ナンコウカボチャ」に着目。菓子パンの中身としてナンコウを用いた商品開発の検討を行い、実際にナンコウを用いたジャム作りに挑戦した。
出来上がったナンコウジャムを使用して試作品を作り、街頭調査などを行った結果、出来栄えは良く、好評を得たことなどを報告。また、リサーチの期間中に、すでに食品業者からの引き合いもあったことなどを発表した。
同チームの諸角早智さんは「試作したナンコウジャムは、これまでのステロタイプを打ち壊すような反応が得られた。ぜひ、新商品として製造販売してもらえれば」とアピールした。
集まった関係者らは、慶大生の熱心な研究の取り組みに対して賞賛の声を送っていた。