城辺などのサトウキビ かん水、近く実施
一部地域で少雨被害/台風一過、徐塩も狙う
サトウキビの葉が変色するなど少雨被害が確認されている地域へのかん水が近く実施される。当初は14日の開始を予定していたが、台風の接近などで日程を後ろにずらした。開始期日はきょう15日にも決定。決まり次第、大型トラックでのかん水が始まる。干ばつ傾向の解消と徐塩を狙う。
市によると、少雨被害が出ているのは城辺地区の保良、吉野、仲原、西東、七又、皆福など。平良では狩俣の一部で見られる。
これらの地域では、葉が緑色から茶色に変色している。特に海岸沿いのほ場の被害が大きく、少雨の影響が顕著に表れている。
市は6日に干ばつ対策会議を開いて対応を協議。台風の接近を待って14日からかん水を実施することを予定していたが、台風が各地に雨をもたらしたことなどから実施日を変更した。
ただ、期待されたほどの雨量ではなく、被害地域の干ばつ傾向は解消されていない。加えて台風接近後の徐塩を重視してかん水の準備を進めている。
宮古島地方は台風の暴風域に巻き込まれることはなかったが、12、13両日は強い風が吹き荒れた。この影響で、被害地域を含む一部のサトウキビの葉は強風でちぎれるなどの被害が出ている。
製糖工場では、台風による直接的な被害は「大きくない」としているが、徐塩などの対応を各農家に呼び掛けている。