仲田さんに社会福祉功労章
県功労者、8分野12人を表彰
【那覇支社】2014年度県功労者表彰式が3日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で催され、社会福祉部門の仲田八重子さん(81、平良字西里)をはじめ、沖縄の地方自治や教育、伝統芸能・工芸部門など8分野の発展に貢献した12人に表彰状と功労章が贈られた。
仲井真弘多知事は式辞で「皆さまの輝かしい功績は県民が等しく認め、沖縄の将来を担う若い世代の模範となる。これまでの功労に対し、県民を代表して感謝したい」と述べた。
喜納昌春県議会議長の祝辞の後、受賞者を代表してスポーツ振興部門の比知屋義夫さん(84、那覇市)が謝辞を述べた。
県功労者表彰は1973年度に制度を創設。沖縄県の各分野の発展に貢献し功績顕著な人を表彰する。受章者は今年の12人を含め443人。
仲田さんは1954(昭和29)年から宮古地域の劣悪な衛生環境の中で、感染症の予防や精神保健活動、母子保健の改善向上に努め、救急や公衆衛生看護活動の基盤整備、人材育成に尽力するなど、離島地域の健康福祉の向上に貢献した功績がたたえられた。
2006年11月にへき地保健衛生功労で瑞宝単光章を受章。元宮古保健所看護課長で、現在も宮古地域産業保健センターの保健師や市内の特定介護予防施設で看護師として活躍する。
表彰式の後、仲田さんは「この年になって大きな賞を頂けるのは、本当に幸せ者。生涯現役をモットーに、体が許す限りは頑張って地域に貢献できるよう恩返しをしたい」と喜びや抱負を語った。