2014年11月19日(水) 9:00

偏見、差別の歴史学ぶ/石山高の生徒

南静園で平和人権学習


納骨堂前で物故者の歴史について学ぶ生徒たち=18日、宮古南静園

納骨堂前で物故者の歴史について学ぶ生徒たち=18日、宮古南静園

 滋賀県立石山高校(水野禎美校長)の2年生352人が修学旅行で16日、3泊4日の日程で来島。3日目の18日は宮古南静園で平和・人権学習を行い、ハンセン病隔離政策と同園の歴史について学んだ。同園入園者自治会や宮古退所者の会の関係者らは、社会に向かってハンセン病への正しい理解と偏見・差別のない社会実現を強く訴えた。


 日本のハンセン病隔離政策と同園の歴史、沖縄戦時下における二重の被害を学び、人権と平和、ハンセン病問題への理解、偏見や差別を繰り返さない社会づくりについて考える機会とするのが目的で実施された。 同校が修学旅行で同園で平和・人権学習を行ったのは一昨年に次いで二度目。 同園は1931(昭和6)年に開所。こんにちまでの入所者はおよそ1400人とされる。2010(平成22)年7月現在の物故者は514人。故郷に帰れないまま納骨堂に納められている遺骨は280余柱とされる。


 全生徒は納骨堂で献花し、祈りをささげた。全生徒を前に、同自治会長の豊見山一雄さんは「故郷に帰りたくても帰れない人たちが多かった。帰ると家族に迷惑がかかるからと言って帰らなかった。故郷に帰れなかった人の遺骨が納骨堂にある事態がおかしい」と語った。


 同退所者の会代表の知念正勝さんは「ハンセン病問題はまだ終わっていない。退所しても偏見・差別を恐れ、ほとんどの人が隠れて生活している。社会の人々は正しい知識を持って安心させほしい」と訴えた。


 2年の福井香厘さんは「体験者からハンセン病について聞くことができ、勉強になった。大変な歴史があったことを知った」と感想を話した。


 ハンセン病 ライ菌という細菌による感染力の弱い慢性の感染症の一つ。現在の日本の衛生状態や医療状態を考えると、ライ菌に感染しても、ハンセン病になることはほとんどない。全国のハンセン病医療従事者で発症した人はいない。(ガイドブック「宮古南静園」より転載。国立療養所宮古南静園入園者自治会発行)。

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