伊良部大橋開通に質疑/市議会
供用開始関連事業費など
3日に開会した宮古島市議会(真栄城徳彦議長)12月定例会は4日、下地敏彦市長が提出した総額8億7700万円の一般会計補正予算案を含む18件に対する質疑を行った。また、第47回衆議院選挙にかかる費用の一般会計補正は、市議会を招集する時間的余裕がなかったため、下地市長が専決処分としたが、同予算については全会一致でこれを承認した。今議会に上程された議案は▽予算議案5件▽条例議案8件▽議決議案4件▽報告1件の計18件となっている。
質疑では國仲昌二氏が補正予算案企画費の「伊良部大橋供用開始関連事業費補助金」1185万7000について、その使途をただした。これに古堅宗和企画政策部長が答弁し、来年1月31日に行われる「伊良部大橋開通セレモニー」「伊良部ぷからす祭り」「渡船お別れセレモニー」および1月25日に実施する「ウオーキング大会」の開催事業費として充当することを説明した。
同予算案に関連して上里樹氏が質問し、「ウオーキング大会以外の案は出なかったのか。また、渡り初めが1月31日となっているが、開通前にウオーキング大会を行うのはなぜか」と質問した。
これに平良哲則生活環境部長は「伊良部大橋開通を広くアピールするもので、伊良部側、平良側から歩き始め、渡り切るものではない」と説明。上里氏が「他のPRの意見はなかったのか」とただしたのに対し長濱政治副市長が答弁し、「伊良部大橋は歩道がないので、開通後は橋の上を歩くことができなくなる。地元からの強い要望もあり、県に照会したところ、渡り切らなければよいとのことだった」と説明した。
このほか、亀濱玲子氏、仲間頼信氏、上地廣敏氏、新城元吉氏、前里光恵氏、新里聰氏らが障害者福祉費などの補正予算案について質疑を行った。
同補正予算が原案通り可決すれば、今年度一般会計予算の歳入歳出総額は405億2400万円となり市町村合併後最大規模となる。
12月定例会の会期は17日までの15日間で、5日と8日は付託された議案を集中審査する各常任委員会が開かれる。一般質問は10日から週末2日間の休会を挟んで16日までの5日間で行う。