社会・全般
2014年12月10日(水)9:00
民事再生適用を申請/旧クマザホテル
建築資材の高騰など要因
市城辺の通称「クマザ海岸」で、リゾートホテルの開発などを行っていたテノヒラ・リゾーツ(白川浩社長、旧称クマザホテル&リゾーツ)は11月27日までに、那覇地裁に民事再生法の適用を申請していたことが9日、明らかとなった。民間調査機関の東京商工リサーチ沖縄支店(号外)と帝国データバンク沖縄支店(速報)が伝えた。同社は少なくとも約2億円の負債を抱えている。
同社は2008年9月に同海岸に開発面積3万平方㍍のリゾート開発許可を得て、10年8月にリゾート施設の開発および経営を目的にした「宮古島リゾートプロジェクト」(仮称)と称して、レストランのほか、コテージタイプのヴィラ7棟などで構成するリゾート施設の開発を進め、11年3月に着工した。当初は同年11月の開業を目指していた。
しかし、東日本大震災の影響による地震、津波対策基準が強化されたことに伴い設計変更を余儀なくされたほか、建築資材の高騰などにより工事が進まず、開業の見通しが立たなくなり、資金不足に陥った。