委託業者は「オーディフ」に決定/平良学校給食共同調理場
9月から4200食提供へ/市教委が会見で発表
宮古島市(下地敏彦市長)が公募していた平良学校給食共同調理場の民間委託業者にこのほど、オーディフ(本社・浦添市、村野勝子社長)に決定した。9日に市役所城辺庁舎で市教育委員会の宮國博教育長とオーディフの役員が記者会見を行い、委託業者として決定したことを発表するとともに、今後の業務の内容などについて説明した。
会見で宮國教育長は「学校給食は安全と安心が基本。保護者には夏休み前に学校を通して同社に決定したことについてチラシを配布して周知した。今後も保護者、市民の理解と協力をお願いしたい」と述べた。
村野社長は「私たちが給食センター受託を開始した9年前は7000食だったがその後、市町村からの業務委託を受けて現在では1日5万食以上の給食を提供している。子供たちの健康を預かるという信念で運営しており、宮古の子供たちの健康に貢献していけるよう現場一丸となってまい進したい」と意気込みを示した。
市教委とオーディフの説明によると、職員数は29人で、そのうち正職員が19人、パートが10人となっている。
正職員のうち、市が運営していた時の臨時職員16人が採用となっているほか、パート10人のうち、6人も継続採用となっている。また、今後も新採用を予定しているという。
契約方法はプロポーザル方式による随意契約で、履行期間は8月1日~2019年7月31日までの3年間となっている。
委託する業務は▽食材の検収▽調理作業▽給食の配缶▽各学校への配送と回収▽洗浄・消毒・保管▽清掃および日常点検-。
献立や食材の調達、調理の指示、調理物の検査、検食、給食指導などは従来通り市が担当する。
平良地区の各小中学校では、2学期が始まる9月1日からオーディフによる4200食の給食の供給が始まる。
オーディフの2016年現在における学校給食サービスは、那覇市立識名小学校、南城市学校給食センターなど21カ所。そのほかにも県庁レストラン、沖縄キリスト教学院大学などでも食堂、売店サービスを行っている。