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産業・経済
2016年10月25日(火)9:07

クルーズ船16年度実績 85回寄港、乗客12万人/幹事会で報告

来年度は100回を計画/「2次交通」の整備が課題


多くの観光客を宮古島に届けてくれた「スーパースターアクエリアス」号のスタッフに感謝の気持ちを伝えた送迎セレモニー=24日、下崎埠頭

多くの観光客を宮古島に届けてくれた「スーパースターアクエリアス」号のスタッフに感謝の気持ちを伝えた送迎セレモニー=24日、下崎埠頭

 外国などからの大型クルーズ船が2016年度(4月3日~10月24日)平良港に寄港した回数は85回で、乗客は12万3578人だったことが市などのまとめで分かった。当初109回だったが、台風などによる欠航やキャンセルで予定より少なくなった。来年は100回の寄港が予定されており、港やターミナル整備、バス、タクシーの2次交通手段など、受け入れ態勢が課題となっている。

 24日に平良港ターミナルビルで開かれたクルーズ客船誘致・受入環境整備連絡協議会の第3回幹事会(幹事長・垣花和彦市観光商工局長)で報告された。
 平良港に最も多く寄港したのは「スーパースターリブラ」(総トン数約4万2000㌧、全長約220㍍)で32回、次いで「スーパースターアクエリアス」(約51000㌧、約230㍍)で27回、「スーパースターヴァーゴ」(約7万5000㌧、270㍍)20回などとなっている。

 前年度の14回に比べ約6倍に増えた。

 乗客が下船し、観光地や買い物などに赴くいわゆる「2次交通」は▽ツアーバス延べ1079台▽タクシー延べ6372台▽レンタカー延べ1626台(1社のみの集計)-などで、いずれも前年度に比べ大幅な伸び。

 現時点での予約ベースで見ると、来年は計100回の寄港が予定されており内訳は、「リブラ」が計42回、「アクエリアス」は計30回の定期で寄港するほか、新しく「サファイアプリンセス」(総トン数11万6000㌧、全長290㍍)が21回の寄港を計画している。

 幹事会では、今後の課題としてハード面は港やターミナルの整備を指摘。ソフト面ではバス、タクシーの輸送体制や情報環境(ワイファイなど)、税関・出入国管理・検疫(CIQ)体制、観光地などの整備を挙げた。

 現在、クルーズ船は下崎埠(ふ)頭で暫定的に受け入れているが市街地から遠いため、乗客から不満が出ている。

 また、砂利や砂、鉄くずを取り扱う岸壁であることから、粉じんが多く、海の玄関口としてのイメージ向上が求められている。

 台風の影響を避けるため、2隻が同時に平良港に寄港したこともあった。その時には、約4000人の乗客がタクシー待ちで長蛇の列をつくるなど、急な変化に対応できない態勢が浮き彫りになった。

 幹事会の冒頭あいさつした垣花幹事長は、訪日クルーズ旅客を2020年には500万人にするという国の目標を示した上で「情報の共有を図りながら、官民連携して次年度に向けた取り組みを図っていこう」と呼び掛けた。

 この日の幹事会で提示された寄港実績や今後の課題、委員からの意見や提言などは、25日開催予定の連絡協議会で報告される。


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