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2017年4月26日(水)9:01

【ひと】JTA初女性役員に就任/上原 尚子さん(51歳)

島々つなぐ架け橋に


上原尚子さん

上原尚子さん

 「宮古の皆さんに『ばんたがJTA』と言ってもらえるような存在になりたい」と凛々しい。1985年に夢のキャビンアテンダント(CA)としてキャリアをスタートさせた。以来32年。「沖縄本島と島々をつなぐ架け橋でありたい」という初心は今も変わらない。

 女性初の執行役員という重責を担う。来間島に住む両親は新聞報道で役員昇進を知った。「来間島の両親だけでなく沖縄本島の郷友会や友人から電話の嵐だった。宮古の絆を感じた」と話し、古里の良さをかみしめた。

 サービス向上が客室部門長としての務めだ。多様化する乗客に対応するため、「適応できる人材を育成する。乗務員の対応力の品質を上げて、乗客の心に響くおもてなしを追求する。身だしなみや言葉遣いもすべて高めていきたい」と身振りを交えて熱弁を振るう。

 その際には、「沖縄らしさ」も忘れない。機内で方言を使っているのも乗客に親しみを持ってもらうため。「親しみやすさが大切。時には、『おじい』『おばあ』と語り掛ける方が良い場面もあると思うんです」と研究にも余念がない。誰もが安心できる機内空間の実現にまい進する決意だ。

 高校生のころ、CAになると決意したが2度失敗した。CAを目指す人にはこう助言したい。

 「絶対にあきらめないでほしい。大きな自信を持って前に進むこと。私も乗り越えられた。両親をはじめ、周囲の人が支えてくれるから」

 上原 尚子(うえはら・なおこ) 1966年2月28日生まれ。下地来間出身。那覇市の国際観光学園を卒業し、1985年にJTA入社。2007年に客室乗員部フライト旅客課長、10年には客室乗員部客室乗員課長に就いた。16年7月から客室乗員部長を務め、17年4月より現職。

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