2017年8月26日(土) 9:01

【美ぎスマ】伝統芸能が豊か/上野地区新里集落

 新里は伝統芸能の豊かな集落。毎年旧暦6月の豊年祭は綱引きや棒ふり、獅子舞、引き踊りなどで盛り上がる。獅子舞は300年以上、棒ふりは二百数十年の古い歴史を持つ。新里の住民は伝統芸能の後継者育成に思い入れが強く今年は子供用獅子を製作した。壊滅的な打撃を受けた1771年の明和の大津波から240年以上が経過。津波の後、元島の被災者や伊良部島などから移住した住民たちは一致協力して復興に励み、今では子孫が各界で活躍するなど活気に満ちた集落に発展した。産業は農業と観光が中心。新里幸俊自治会長は「集落活性化のために今後とも若者たちが各行事を引っ張ってほしい」と期待した。


子供用の獅子を製作/民俗芸能保存会
後継者育成に新たな取り組み


獅子舞を披露した新里の子供たちと新しく作った子供用獅子頭

獅子舞を披露した新里の子供たちと新しく作った子供用獅子頭

 「子供のころから獅子舞に触れて、芸を覚え将来につないでほしい」。そんな思いを込めて新里民俗芸能保存会(上里雅章会長)が作った子供用の獅子が、上野小PTAの夏まつり(12日、同小体育館)でお披露目された。集落自治体が特別に子供用の獅子を作る例は珍しい。


 新里子ども会の獅子2頭は6月に完成した。獅子頭(佐渡山公平さん製作)は歯がむき出しになり、目はぎょろりと大きく、強い鼻息を吹き出しているような荒々しい形相。獅子には3人の子供が入り口を大きく開けたり、しっぽを振ったりする所作を見せた。舞台では子供たちがパーランクを打ち鳴らして踊り、獅子の雄々しい動きを後押した。会場の子供たちはアリーナを歩き回る獅子にさわるなどして触れ合っていた。


 しっぽを振る役をした嵩里匠久磨君(6年)は「新しい獅子頭はトライアスロンの応援の時にかぶる獅子と比べて軽かった。みんなが獅子に触ってくれたのでうれしかった」と話した。


 新里子ども育成会の上里康浩会長(37)は「将来は大きな芸能祭にも出演できるぐらい練習を頑張ってほしい」と期待を寄せた。子供たちには棒ふりも教えている。


 上野小PTAまつりは夏休み期間に毎年開いている。舞台では各集落の子供たちが所狭しと踊りや歌に躍動。会場には大勢の親子が訪れ夏休みのひと時を楽しんだ。


 新里の獅子はアヤシ手の誘いに乗って勇壮に舞う。会場にはホラ貝や笛、太鼓、鉦(かね)の音が響きにぎやかになる。子供たちの獅子舞の練習は今、始まったばかり。本格的な練習は来年の豊年祭のころになるという。


 新里の伝統芸能は過去に国立劇場やオーストラリアでの公演など、輝かしい歴史を残す。国立劇場(1969年7月、第六回民俗芸能公演)では獅子舞を披露し好評を博した。青年会は1998年7月オーストラリア建国二百年祭に招かれ、棒ふりを勇壮に演舞。当時の新聞は「日本代表の大役を果たす」と大きく報じた。


 上里会長は「先祖が残した伝統文化の継承、保存、発展を今後とも図っていきたい」と抱負を語った。

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