2018年4月3日(火) 8:54

【行雲流水】(金子みすゞの詩)

 「青いお空の底ふかく/海の小石のそのように/夜がくるまで沈んでる/昼のお星は眼にみえぬ/見えぬけれどもあるんだよ/見えぬものでもあるんだよ」。金子みすゞのこの詩は、見えないもののなかに大切なものが広く潜んでいることを期待させる


▼思えば、「星の王子さま」では、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ」とキツネが言う。宮崎駿作詞の「君をのせて」では「あの地平線輝くのは/どこかに君を隠しているから/たくさんの灯がなつかしいのは/あのどれかひとつに君がいるから」と歌う。宇宙論研究の最前線では、「あらゆる自然現象は最終的にはひとつの数式で説明できる」と信じて、その秘められた数式を探し求めている


▼みすゞはまた「私と小鳥と鈴と」で書いている。「私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面を速くは走れない。私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」


▼武者小路実篤にもこんな言葉があった。「君は君、我は我なり、されど仲よき」。相違を認め、尊重し合うことは大切だが、昨今の世界は、弱肉強食の方向に向かっている


▼「私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀にひかっていることが」という詩もある


▼みすゞは26歳の若さで亡くなったが、想像力や知的好奇心や探究心、他者の尊重など、大切なことを分かりやすい言葉で残している。(空)

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