2018年11月6日(火) 8:54

【行雲流水】(花いちもんめ)

 もりおみずき(友利昭子)氏が、『あかねちゃんのふしぎ』、『ティダピルマ』に次ぐ、第三作品集『花いちもんめ』を上梓した。作品は、『花いちもんめ』、『冬のティンパオ』、『郵便馬車の馭者だった』の三編が収録されている


▼『花いちもんめ』の主人公は、カケルと時子。カケルは短い小さなゆびほどの手足、頭だけのような身体で、動けない。しかし、タマスは時子のタマスと交感、時子の無償の愛によってカケルの感知する世界は広がり、同時に現実の自然の美や人の営みに光が当たる


▼『冬のティンパオ』で、征夫の飼っていた犬が親友登の父に食用に殺される。「もう、だめだ」、二人の悲しみと怒りは深い。しかし、蛇が脱皮するように、二人が立ち直る。その経過が感動的である


▼『郵便馬車の馭者だった』の時代は復帰前後。高校生には、受験勉強に専念するか、復帰運動に立ちあがるべきか、葛藤があった。また恋や、信仰の問題もあった。著者は、この作品は今はなき懐かしい人々へのレクイエムだという。その主旋律はゆり子の本木先生への憧れと敬愛の情である


▼著者は、『花いちもんめ』で琉球新報短編小説賞、『あかねちゃんのふしぎ』でふくふく童話大賞、『ディダピルマ』で小川未明文学賞優秀賞など多くの賞を受賞している。また、ひらら戯曲大賞受賞作品『希望-子供たちの人頭税物語』は劇化、公演された。現在、琉球新報児童文学賞、宮古島文学賞の審査員。後進の指導にも尽力されている▼このたびの出版を祝し、氏の見事な活躍を称えたい。(空)

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