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【特集】新年号
2019年1月1日(火)8:58

仲間と大切な時間共有/多良間中3年生13人

平成最後「十五の島立ち」


十五の島立ちを迎える生徒たちと担任の美里真帆教諭(後列右)、副担任の宜保暢子教諭(同左)=多良間中

十五の島立ちを迎える生徒たちと担任の美里真帆教諭(後列右)、副担任の宜保暢子教諭(同左)=多良間中

 今年、「十五の島立ち」で島を離れる生徒は13人。仲間や家族、地域の人たちとの残りわずかな時間を大切にしようと、一生懸命に活動を展開している。3月には高校受験が控えている。全員合格に向け、昼休みや放課後は村主催の学習塾で自主学習に励んでいる。

 島には高校や専門学校がなく、子どもたちは中学卒業と同時に親元を離れ島外で生活を始める。

 学級長の親里妃呂奈さんは「クラスの仲間は個性豊かでやる時はやる」と強調。初めて行った東京での修学旅行でも、持ち前の団結力で行動できたという。

 また、宮古地区音楽発表会では3位となり県大会出場を果たした。

 親里さんは「良い思い出ばかり。受験では、持てる力を精いっぱい出して全員合格したい」と話した。

 担任の美里真帆教諭は「14人はあふれんばかりの多良間の愛を受けて育った。素直な心で互いを認め合える仲の良いクラス」と話す。

 生徒たちはこれまで、沖縄本島の高校や宮古島市の高校に進学していたが、今年は県外へ進学を希望している人もいるという。

 伊藤麻莉奈さんは、英語の話せる看護師が目標だ。

 昨年は村少年海外奨学生派遣ホームステイで米ワシントンに滞在し、英語力に磨きを掛けた。

 美里教論は「それぞれの夢実現に向けて、島から大きく羽ばたいてほしい」とエールを送っている。

 生徒たちは小禄凛君、亀川仁哉君、下地恵介君、新里力君、比嘉優作君、親里妃呂奈さん、山川奈緒実さん、下里優菜さん、桃原久実さん、名嘉真南海さん、伊藤麻莉奈さん、清村裟彩さん、宮國穂乃夏さん。

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