04/29
2024
Mon
旧暦:3月21日 大安 癸 
環境・エコ
2019年7月17日(水)8:58

野鳥の飛来環境整備へ/環境省

来月上旬 池間湿原水域拡大に着手


8月上旬から仮設作業道路整備が着手される=16日、平良の池間湿原

8月上旬から仮設作業道路整備が着手される=16日、平良の池間湿原

 那覇市にある環境省沖縄奄美自然環境事務所は8月上旬から、国指定池間鳥獣保護区保全事業に着手する方針。池間湿原に仮設作業道路を作り、水面下の堆積物を除去し、鳥類が集団で飛来して過ごしやすい水域を拡大する。16日、同所への取材で分かった。

 同所によると、この事業は6年計画を予定し、今年度は工事費に2200万円を投じる予定。

 工事は池間湿原野鳥観察台近くから進め長さ160メートルの仮設作業道路を石積みで整備。道路先端部分を含めた一帯のしゅんせつは180立方メートルを計画している。しゅんせつ工事完了後、仮設作業道路は撤去される見通し。

 同所は現状の課題で「特に渡り鳥等の利用率が高い池間湿原では、近年腐植土の堆積や抽水性水草・外来植物の繁茂等による環境の劣化に伴い、確認できる鳥類数が著しく減少している」と指摘している。

 この湿原は、島のほぼ中央にあり、県内最大で、宮古唯一の淡水湿原。面積は約38ヘクタールあり、島の面積の約13%を占める。

 島の北側にある池間湿原は、かつては天然の入江だった。1964(昭和39)年以後、池間漁港のしゅんせつ工事の本格化に伴い、大量の泥土や砂れきなどが入江方面へ投入された。公有水面の大部分は埋め立てられ、取り残された北側部分は孤立化し、雨水の影響で淡水化した。

 その後、水草の繁茂で陸地化が進み、水域は狭くなった。それが原因で、渡り鳥の飛来が減少している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!