JA宮古家畜市場 鏡開きで高値祈願/肉用牛初競り
関係者集い盛大に式典/JA「品質、数量確保」に全力
JAおきなわ宮古家畜市場の2020年初競り式典が19日開かれ、生産者、購買者ならびに畜産団体の代表らが出席して向こう一年の高値取引を祈願した。JAおきなわの普天間朝重代表理事理事長は「購買者が求める高い品質と数量をしっかり提供していきたい」と強調し、素牛(子牛)産地としての誇りと決意を主催者あいさつに込めた。
午前8時50分から開かれた式典には、JAをはじめ生産者、県、市、全国各地の購買者、県議や市議ら多数の関係者が参加した。
この中で普天間代表理事理事長は、19年競りの実績を振り返りながら素牛生産者と、宮古島で牛を買い付ける購買者に感謝した。
その上で「ここ沖縄が全国有数の和牛の産地として知られ、子牛の市場評価が高まったのは、一重に購買者の厚意のたまもの。昨年同様、協力いただき、県の畜産振興に一層弾みがつく初競りになることを切に願いたい」と期待した。
国際的な経済協定の発効に伴う畜産業界への影響にも触れ、「そうした中においても、われわれ沖縄は産地の責任において購買者が求める高い品質、数量をしっかりとした形で提供していきたい」と述べた。
下地敏彦市長と県宮古農林水産振興センターの長崎祐二所長は来賓祝辞で20年初競りの開催を祝った。
下地市長は、引き続き購買者のニーズに合った素牛生産に市を挙げて取り組むとし、「購買者に安心して購買してもらえるように誠心誠意を尽くして頑張っていきたい」と決意。長崎所長は「宮古には女性を含めて若い農家がどんどん増えている」と生産体制の充実をアピールし、「今年も盛況な競りが行われることを期待する」と話した。
この後、関係団体の代表が鏡開きを行い、参加者全員で乾杯。初競りと向こう一年の高値を祈願した。
式典では、昨年1年間の競りで、計1億円以上を買い上げた購買者に対する記念品の贈呈もあった。
記念品の贈呈を受けた購買者は次の通り。
水迫畜産(鹿児島)、山口畜産(山形)、大石畜産(長崎)、皇子原肥育牧場(宮崎)、小田畜産(鹿児島)、秋山畜産(静岡)、もとぶ牧場(沖縄)、藤嶺牧場(鹿児島)、浅野畜産(福岡)、JA唐津(佐賀)、森ファーム(鹿児島・宮崎)、大川畜産(千葉)