物品など拾得5200件/今年1~11月
現金は640万円が返還/警察「諦めずに届け出て」
宮古島警察署(田場義浩署長)が2020年1月1日~11月30日までに受理した物品や現金の拾得物は約5200件(前年同期比約1250件減)で、財布や携帯電話などといった物品約8100点(同4370点減)、現金約860万円(同約170万円減)が同署に届けられた。同署では適切な管理と「なくしたと諦めずに届け出てほしい」と呼び掛けている。
拾得物として届けられた主な物品のうち最も多いのが財布や鍵、携帯電話など。約5200件中865点の物品と現金約640万円が遺失者に返還された。また、約111点の物品と現金約54万円が拾得者に交付された。
このほか、物品約4200点、現金約150万円が県帰属の手続きが取られた(前年の拾得物が返還されるケースもあるため、受理総数とは一致しない)。遺失物受理件数は前年同期に比べて減少しているが、紛失物は免許証や携帯電話などの個人情報を含むものがあることから適切な管理を訴えている。
同署では「拾得物が多く届けられているが、県の所有手続きが取られたり、売却となっている。物品などを無くした場合は諦めずに届け出てほしい」と呼び掛けた。
警察署に届けられた拾得物は県警のホームページでも探すことができる。ホームページ上でもし心当たりのあるものが見つかった際には各警察署まで連絡してほしいと呼び掛けている。
拾得物(現金含む)は受理日から3カ月間は警察署で保管するとともに、県警ホームページで公告される。保管期間内に遺失者が現れなかった場合は拾得者に交付されるが、拾得者が所有権を棄権した場合は県帰属の手続きが取られ、業者に一括売却の手続きが取られる。また、携帯電話など個人情報を含むものは処分される。