61歳男性が刺され死亡/同居長男が所在不明
宮古島署 重要参考人として捜査/平良下里
3日未明、平良下里(鏡原)の民家から「兄が父を刺した」と110番通報があった。宮古島警察署の署員が現場に駆け付けると、この家に住む61歳男性が胸などを刺された状態で倒れていた。この男性は病院に搬送され、死亡が確認された。同署では同居する30代の長男の所在が不明となっていることから、何らかの事情を知っていると見て、重要参考人として捜査を進めている。犯人は3日午後10時現在、捕まっていない。
死亡した男性は建築作業員の翁長春吉さん(61)。同署によると3日午前1時8分ごろ、同居する翁長さんの三男から「兄が父を刺した」との通報があった。通報を受け、警察官が駆け付けたところ翁長さんが刃物のようなもので胸などを刺された状態で倒れていたという。その後、翁長さんは病院に搬送されたが、同日午前2時3分に死亡が確認された。
同署では具体的な家族構成については明らかにしなかったが、この家には翁長さん、翁長さんの妻、長男(39)と三男、長男の子どもが同居していたと見られる。
事件後、長男は現場から離れ、所在が不明となっていることや、凶器の刃物などが見つかっていないことから、同署ではこの長男が何らかの事情を知っていると見て重要参考人として行方を追っているほか、犯人が捕まっていないことから市内全域に緊急配備を敷き警戒に当たっている。
行方が分からなくなっている長男は身長170センチくらい、中肉で無精ひげがある。同署では殺人事件があったことを県警の「安心ゆいメール」などでも通知し、市民の不要不急の外出自粛と戸締まりの徹底を呼び掛けている。また、不審者を発見した際には同署(72・0110)まで情報提供を求めている。