教育・文化 社会・全般
2010年10月9日(土)0:00
新施設建設を要請/伝統工芸センター
市長に新築移設求める/織物事業協同組合
宮古織物事業協同組合の代表理事を務める長濱政治副市長は8日、下地敏彦市長に対し、スペースが手狭で老朽化の進む宮古伝統工芸センター(市平良字西里)に変わる新たな施設を建設するよう要請した。
1976年に建築された伝統工芸センター。長濱副市長は現在の建物について、天井の一部がはがれ落ちたり、壁のひび割れ、雨漏りなどが見られ、建築業者からこのまま業務を続けることは危険と指摘されていることを説明。バスの駐車スペースがなく旅行関係者から改善を要望されていることや、湿度や温度を調節できる宮古上布の保管スペースがないなどの問題点を挙げ、「現状を理解してもらうとともに、新伝統工芸センターの建設にぜひ取り組んでいただきたい」と要請した。
下地市長は「老朽化していること、スペースが狭いことは承知している。郊外の広々としたスペースに、気持ち良い環境で織物ができる建物を作れるよう努力したい」とした上で、市総合博物館や熱帯植物園の近くへの整備を念頭に調整したい考えを示した。